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母は言った。
「今日、予防接種行こうか」
動揺するこうもり。
あの恐ろしき行為をしろというのか、
ブスッ!とやって、チュ~と注入。
注入するときが一番痛いんだよ。
抵抗空しく、診療所へ引きずられる。
まず健康調査表を書く。
体温を測る。
これで熱があると診断された場合、接種は不可能。
さあ、来い!微熱!
・・・36度0分?
微熱どころか、平熱より低くね!?
よ、よし。もう一回。今のは間違いだったんだ。
・・・36度4分。
健康体ですね。忌々しいくらいに。
注射を待つ間、私の心臓はバックバクです。
心拍数がヤバイことになっていそうです。
計ってやろうかとも思いましたが、時計が無いので無理です。
「こうもりさーん。こうもりさーん」
ああっ!看護婦の呼ぶ声がっ!
逃げたい!超逃げたい!!
母に引きずられて先生の前へ。
この先生、私がずっと幼い頃から看てくださっている方なのです。
私が1歳の頃から看てもらっています。
15年来の付き合いです。
このときすでに私の頭の中はパニックです。
「いや、もう、無理無理無理!」
我ながら馬鹿なことを叫んだものです。
笑う大人たち。
青ざめる私。
「いやあ、無理でも何でも、13歳以上は皆同じ量だから」
ほら、0.5ml。
って、ご丁寧に見せてくださらなくっても良いですよ!多いよ!
いやいや、大丈夫。痛くない痛くない。2年前にも一回受けただろ。去年は風邪引いて受けられなかったけど、2年前と同じことをするだけなんだ。ホラ痛くない。超大丈夫。刺しても全然痛くな――
痛―――――――――っ!!
やっぱ、痛い!
これ来年も受けるんですよね。そうなのですね。
見かねた母がプリンを買ってくれました。
とろーりクリームプリン。今から食べます。
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